8月24日~27日の3泊3.5日、週末と夏季休暇を活用して北海道旅行に行ってきたのでその旅行記。
北海道旅行したいしたいと思いながらも他の旅行を優先してしまったまま7,8年が経過しており、ようやく今年に至って実行となりました。
北海道に
行きたい!
最後に行ったのは2018年3月…のはず。フリープランの安いツアーパックを見つけて友人らと北上し、ノーザンホースパークや旭山動物園を訪れたこと、雪で帰りの飛行機が怪しかったことを記憶しています。
当時『銀の匙』を愛読しており帯広を訪れたい欲はあったはずですが、そのときの旅行で帯広まで足を伸ばすには至らず。北海道欲を満たし切れませんでした。
時は流れて2021年にウマ娘のスマホゲームがリリースされ無事ハマり、2022年に競馬場デビュー。2023年には競馬場へ行く頻度も上がり、いずれ全国各地の競馬場を訪れてみたい欲=札幌競馬場に行きたい欲が発現します。
さらに2024年2月のウマ娘3周年で発表されたトランセンドに惹かれ、同馬が種牡馬として繋養されているアロースタッドを訪れたい欲も惹起。
さすがにここまで欲が溜まってしまったなら今年は北海道に行こうと決意しました。それも、一度に3つの欲を全て満たそうとする意地汚い旅行です。
どう行こう?
札幌競馬場に行く場合、中央競馬の開催は土日。
帯広競馬場に行く場合、ばんえい競馬の開催は土日月。
それぞれ最寄りの空港は別であるため、往復で利用する空港もそれに合わせた方が効率がよい。というわけで、
新千歳空港→札幌競馬場→帯広競馬場→帯広空港を想定。ばんえい競馬が月曜まで開催されるため、帯広を後にした方がよさそうと判断。そしてアロースタッドのある日高(静内)を訪問するため、
新千歳空港→札幌競馬場→日高(静内)→帯広競馬場→帯広空港というルートが誕生。ただここで、日高から帯広へどう行くかという問題が発生。交通手段を調べていると、新たな第4の欲が。
あれ?襟裳岬も行けるな…というルート。ただ、バスはあるものの便が少々噛み合わないという問題が発生。ここでさらに第5の欲が爆誕。
輪行して噛み合わない区間(日高(静内)~襟裳のうち半分弱)は自転車移動すればいいじゃん、という危険な発想。自転車区間は40km程度&やや古いもののサイクリングロードとしての案内もある=クマとかもまあ大丈夫なのだろうという妙に現実的な条件。静内での足も欲しいと思っていたので、なお好都合。
最終的に
- 1日目(土)…早朝に新千歳空港入り―(電車)→札幌競馬場―(バス)→静内泊(または札幌泊)
- 2日目(日)…静内―(自転車でアロースタッド他)―(バス)→様似泊
- 3日目(月)…様似―(自転車)→襟裳岬―(バス乗り継ぎ)→帯広競馬場6,7R~最終R→帯広泊
- 4日目(火)…帯広空港から脱北
というルートが完成してしまいました。実際に組めてしまったのが怖い。
こう行こう。
ただ、同ルートの実行には至らず。
ナムラクレアの帰厩&次走がキーンランドカップであるという情報を発見。今年の高松宮記念で初対面しましたが、また姿を見れるなら見たい。2日目(日)に札幌競馬場へ行くスケジュールとすることを即断します。
となると1日目(土)静内・2日目(日)札幌競馬場・3日目(月)帯広競馬場というスケジュールになり、襟裳を挟み込むのは難しい。第4(襟裳岬)、第5(輪行)の欲は封印となりました。
確定順路はこんな感じ。
北海道に行った
1日目(土)静内種牡馬巡り
始発電車で羽田空港へ。新千歳空港へはAIR DOを利用。我らが九州の翼Solaseed Airと経営統合した航空会社です。宮崎から北海道へ行きやすくなるといいなと密かに思っていますが、そういう施策はまだ見てない気がする。機内誌の社員インタビュー記事でコラボしているのはいつも読んでますが。
新千歳空港から静内へはレンタカー。公共交通機関を利用しての直行はさすがに効率悪く感じたので…
街と街の間は下道でも全然信号がなかったですし、日高自動車道が有料じゃないのには驚きました。途中から自動車道路沿いに牧場が広がり、馬が放牧されている様子も。下道に入ってからもそこらじゅうで馬が放牧中でした。じっくり眺めたかったですがさすがに危なくて無理。
最初の目的地は優駿スタリオンステーションの隣、優駿メモリアルパーク&優駿記念館。アロースタッドの見学時間が午後だったので、先にこちらへ立ち寄りました。
優駿メモリアルパークにはオグリキャップやナリタブライアンなどウマ娘化した競走馬を含む名馬たちの墓碑。30基くらいあったでしょうか。簡単にですが全ての前で手を合わせてから記念館へ。
記念館に入るとホッコータルマエがお出迎え。繋養ラインナップにいたっけ…?と思いましたが、wikiによると2年おきに浦河(イーストスタッド)と静内(優駿スタリオン)を行き来しているそうです。今年は浦河にいるのでしょう。
展示エリアの入口にはオグリキャップも。グッズコーナーに設置されているモニターでは’90有馬記念の中継をパドックからレース後まで見ることができました。レース~ウイニングランくらいしか見たことがなかったので、ソフトクリームを買って腰を落ち着けながら視聴しました。
午後には種牡馬見学も行われていますが、そちらは残念ながら見送り。今回の主目的であるアロースタッドと時間が被ってしまっているので…。また来て見学したいです。
せめて見学の代わりにと、グッズコーナーにて販売されていた種牡馬カタログを購入しました。優駿スタリオンHPで公開されているPDFを冊子にしたやつ。PDFでも分かりますが写真が非常に鮮明でかっこいい。表装も素敵です。
優駿記念館を出発したのちはまだ時間があったので、いったんアロースタッドの牧場案内所へ。場所を確認しつつ早めに見学受付。それから市街地に下りてお昼ごはんを食べ、再び牧場案内所。
牧場案内所に隣接する桜舞ホースパーク。タイキシャトルやウイニングチケットなど、こちらも数々の名馬たちの墓碑。繁殖牝馬を祀る石碑や、まだ亡くなって数か月であるロジャーバローズの墓碑も建立されていました。時間は十分ありました(あるようにしました)し、こちらも全ての前で合掌。
そしていよいよ種牡馬見学の時間。こちらで見学可能なのはアロースタッドともう1つ、レックススタッド。
- レックススタッド…14時半~15時半
- アロースタッド …15時~16時
という時間設定になっており、レックス→アローという流れで見学することができました。
レックススタッドはタイトルホルダーを初めとして、エイシンフラッシュ・スマートファルコン・マカヒキなどを繋養。個人的な注目は今年出資機会を逃したシゲルチャグチャグ23の父、ニホンピロアワーズでした。
レックススタッドはSNS等アップロードがNGなため、写真とかは無し。ただ、そもそもほとんど撮れてないですけど。ほぼ全頭、ひたすら草を食べてて馬房の奥。見学者はお尻を眺めるだけでした。
それでもニホンピロアワーズはなんとか見れました。同じ厩舎にいたパクスアメリカーナとレガーロも。あと見れたのは水浴びで外に連れ出されていたタニノフランケル・スノードラゴン。同日の見学者でこの4頭以外の顔を拝めた人はいないんじゃないかなと思います。
自分は目的を達成したのでレックススタッドは30分ほどで離脱し、メインのアロースタッドへ。こちらは大変ありがたいことに、馬房の外に顔を出してくれる馬が割と多かったです。
もちろんトランセンドにも対面することができました。スタッフさんが紹介もしてくださり、人間好きであるという一面を知ることが出来ました。正確には人間の臭いが好きらしく、鼻をなでるとすぐにフレーメン反応を起こすようです。見学者は触れませんが、スタッフさんが何度も実演してくださいました。
アロースタッドには時間ギリギリまで滞在。その後は新千歳まで戻ってレンタカーを返し、空港に戻って活動終了。実は宿がとれておらず、新千歳空港温泉で夜を過ごしました。
アロースタッドの種牡馬たち
今のところ写真投稿も可のようですので、ご尊顔を拝めた馬たちの写真を並べておきます。パンサラッサを除く31頭中18頭と対面できました。
2日目(日)札幌競馬場
新千歳空港から札幌競馬場へ直行…ではなく、すすきの付近を経由。2日目も宿をとれていなかったので、朝のうちに快活クラブの個室を押さえました。実のところ東横インの空きが発生していたのですが気づいたのは快活クラブの店舗前に到着したときだったので、また移動するのもめんどくてパス。
札幌競馬場到着は2Rの少し前くらい。
まずキーンランドカップ出走馬の応援馬券を確保。ナムラクレア、マテンロウオリオン、あと前日お父さんに会ったしと思ってビッグシーザー。
2Rの返し馬でDMMバヌーシーのスマイルコレクターがいることに気づき、調べるともう1頭、パンドジェーヌが出走することも認識。出資しているわけではありませんがせっかくなのでどちらも応援馬券を購入。
2Rは生で観戦しました。まさかの落馬で残念…。初ダートだったようで適性が分からずじまいでしたが、砂埃を避けず突っ込んでいたのでその点はポジティブに捉えていいのかもしれません。入線後は向こう正面まで駆けたのち、自分で地下道へ戻っていて偉かったです。
その後お昼休み前~11Rまではパドック。
パンドジェーヌの姿はこちらで見ました。
友駿HCのフィオライアも見かけました。2勝目を挙げたようで、グランレーヴシチーの同期が活躍していて何よりです。
待望のナムラクレア。パドック後、移動してレース観戦。
レースではナムラクレアに通って欲しかった進路をモレイラ騎手が通っていき、本番(G1)以外の1200m戦で初の馬券外を喫してしまいました…。まあ馬群を捌けないのは分かっていましたし、札幌は直線短いですから進路取りに手間取ってる暇はないですし、高松宮記念で内を突いたときもがんばれていましたし、内を選択するのも十分分かります。また中山で会えること、本番で反撃してくれることに期待します。
あとは12RのWASJ最終戦まで観戦。午前も午後も、レース観戦は2階屋上テラスから。開放的でよかったです。最近の例に漏れずこの日も馬券はあんまりでしたが、最後に武豊騎手で当たったので一応満足しておきます。
3日目(月)帯広競馬場
朝はそれほど早くなくのんびり始動。高速バスで帯広へ。
1Rから12Rまで全部観戦しました。レースやパドックの映像はあるものの写真を撮っておらず、ここに載せれるのは帰り際に撮った入退場口だけっていう…
土日だと違うのかもしれませんがそれほど混んでおらず、スタンドに座ったりパドックを見たりコースの近くでレースを見たり、自由自在でした。
銀匙のイメージで「レースは一緒に横を歩きながら見れる」と思っていましたが、案外そうでもなかったです。スタート~第2障害手前までは確かにそうですが、第2障害を突破してからゴールまでがなかなか速くて小走りじゃないとついていけない感じでした。
なお、馬券の方はからきしでした。5Rから買い始めて計6レース買いましたが、当たったのは最初の5Rだけ。それも一番人気で配当はショボかったですし、馬券は全部まとめてお持ち帰りしました。
ばんえい競馬公式の馬券講座動画を見て、当日も競馬新聞まで買って結構真面目に考えんですけどね…。1~2点ずつしか買ってないとはいえそんな穴狙いだったわけでもないので、なんだか悲しい。正直何が良くて何が悪かったのかレース後でもさっぱり見当すらつかないので、真面目に予想しないで馬番とか人気とかで決め打ちして買って適当に楽しんだ方がよかったかなという感想。
まあ一度レース観戦を体験できたのでよかったです。競馬場にふれあい動物園が併設されていて馬たちに人参をあげたり触ったりもできましたし。
4日目(月)帰還
朝イチの連絡バスで帯広空港へ。そのまま朝イチの便で東京へ戻り、職場へ直行して午後から勤務でした。
総じて楽しい旅路だったと思いますが、短い日程で色々詰め込んでしまったのでやや中途半端感も。日高ではもっと牧場巡りしたかったですし、帯広では馬車BARを利用してみたかったですね。
馬車BARのためだけに帯広に行くのはちょっと躊躇われますが、日高へはまた行きたいと思います。
一口クラブの牧場見学ツアーに申し込んで、その前後も滞在して優駿スタリオンとかノーザンホースパークとか行きたい。また来年ですね。
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