スキップとローファー奥能登巡り

旅行・聖地巡礼

9/17(日)-20(水)に石川県に行ってきました。石川県は初訪問です。

まずは金沢で2泊。今年は水泳の大会が金沢で開催となっていたので、その出場+観光。
1年前の時点で決まっていた予定。

そして3日目と4日目で奥能登をぐるり。今春にアニメが放送されていた漫画「スキップとローファー」(略称:スキロー)の舞台探訪です。
アニメ第1話を見た時点で「あ、行こう」と金沢遠征に追加。好き。

奥能登(珠州)は5月に大きな地震があって心配でしたが、訪問可能な状況ではありました。今後の懸念はまだ残っているでしょうが、ひとまずよかったです

金沢滞在の詳細については省略して、奥能登での「スキップとローファー」舞台探訪について記録します。

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作戦会議(交通手段・行程について等)

東京から珠洲への交通手段ですが、東京→のと里山空港への空路を基本としてそこから先は3通りほど。

さらに現地での交通手段はこんな感じ。

自分の場合は金沢を経由したこともあり、色々と混ぜこぜになりました。

まず東京→金沢は北陸新幹線を、同地ではまず友人Mの車、その友人と別れてからはバスを利用していました。

当初は金沢→珠洲もバスを利用し、現地移動は自転車レンタルのつもりでした。
調べた感じだと蛸島から遠いスポットもありましたが、そこらへんは諦めて蛸島近辺だけでいいかなと。

しかし金沢滞在の成果がやや(かなり)不本意だったため、聖地巡礼に重きを置きたい気分に。

レンタカーで金沢→輪島→珠洲の行程を組み、スポットを探せるだけ探すことにしました。
東京への帰りは空路を予定していたため、金沢〜のと里山空港のワンウェイです。(旅の途中でレンタカーのワンウェイ利用に切り替えたこと、前もあったな…)

急に聖地巡礼の本気度を上げたので、正直調べが足りてないスポットも多数。

金沢滞在中の晩に追加調査を行ったほか、もとから苦戦していた風景系のカットについては他サイト(アストラルのつれづれ旅日記さん)も参照しました。

凡例・注意事項

  • アニメに限らず原作最新話まで全部を対象としています。投稿日時点の最新刊(9巻)及び次の話(54話)まで対象にしているのでネタバレ注意
    該当スポットは見出しにその旨を記載するので自衛願います
  • 地名は現実のものを記載します。
  • 珠洲(蛸島近辺)・珠洲(蛸島近辺以外)・珠洲以外で区分します。
  • 各区分内でアニメ又は原作の登場順に掲載します。
  • アニメ及び漫画のカットは載せません。(著作権配慮のほか、画像数削減のため)
  • 撮影したオリジナルから画像サイズ及び画質を下げています。

一番注意したいのは対象範囲。細かな物語の内容までは触れませんが、スポット名が出るだけで気になる人は気になりますよね。

この機会に集められるだけ集めたいと思ったので最新話まで確認しましたが、本来自分は単行本派。最新54話の内容は10巻発売まで知らないはずで、そういう人も多いはず。
自分もそうなのでそこは配慮しといた方がいいかなと思い、その旨明記することにしました。(アニメ範囲外の記載はどちらかというと2次的)

珠洲(蛸島近辺)

蛸島町界隈は鉢ヶ崎総合公園に車を停めて、あとはとにかく歩きました。2時間半くらい歩き回っていたようです。

蛸島駅跡

撮影:2023/9/20

アニメ1話・原作1話冒頭の空想by美津未。

撮影:2023/9/20

アニメ4話で美津未が聡介に官僚志望の理由を話すときにもイメージとして出てきます。

なおそれぞれ奥に何か周囲と雰囲気の異なるものが映っていると気づく方がいるかもしれませんが、「奥能登国際芸術祭」で芸術家が設置したオブジェクトです。常設なので今後もずっと残ります。

鉢ヶ崎海岸

何度も出ているのでたくさん貼ります。

撮影:2023/9/20

アニメ1話で美津未が家族を思い浮かべるシーンイメージ。

撮影:2023/9/20

アニメ2話・原作2話のエスパーふみのカット。とりあえず船があったところを選択。船の状態も背景も違いますけど。

撮影:2023/9/20

原作6話の表紙絵でふみが歩いているところイメージ。先ほどの船が左手に見えます。

ふみは神出鬼没なので実際に鉢ヶ崎なのかは分かりませんが、鉢ヶ崎だとしたら高倉彦神社近辺かなと。このあたりは堤防⇔浜辺出入口が増えているので。

撮影:2023/9/20

アニメ9話で美津未・ふみともう1人の女子(まだ名前呼ばれてないですよね?)が花火を眺めているカット。先ほどの船より左(高倉彦神社寄り)側。背景が合致するなーと思って。

撮影:2023/9/20

アニメ9話で真春と桔平が浜辺へ出ていくイメージ。

こちらはさらに高倉彦神社寄り。出てしばらく草に覆われてますが、ここら辺一帯そんな感じです。
出入口の広さと、獣道が出来てて実際に使われてそうだったので選択。

ウエノ薬店前

撮影:2023/9/20

アニメ9話で美津未とふみが高倉彦神社へ向かう際、写真奥の橋を渡っていました。原作のような角度で撮ろうとすると私有地(左手)に入らなきゃなので無理。

美津未実家※アニメ1期範囲外

先ほどのウエノ薬店の写真角度は原作51話で一行が車から降りたシーンで、家を眺めるナオを美津未が見つめるカット。ウエノ薬店の斜め向かいが美津未実家と推定されます。

撮影:2023/9/20

実際原作29話で美津未が実家に着いたカットで見える外観ともかなり似ています。

民家を正面から撮っているので掲載はどうしようかと思いましたが、そもそもストビューで見れちゃうのでいいかなと。

美津未実家〜高倉彦神社の道

アニメ9話でふみと歩いたルート。多分こんな感じ。
アニメのシーンと合致する箇所は①ウエノ薬店からすぐの橋と、②2回目の曲がり~4回目の曲がりの間です。
アニメで奥にカーブミラーがあるカットはどこなのかよく分かりませんでしたが、そのほかは合致しています。

②の区間はストビューがなく、曲がり2回目~3回目の区間は民家正面となってしまうので、先ほどの判断基準に合わせて掲載は避けます。

撮影:2023/9/20

曲がり3回目~4回目の区間は民家正面とはならないのでいいかな…(ガバガバ基準)

高倉彦神社

撮影:2023/9/20

アニメ9話・原作16話で美津未が中学校の同期と合流したところ。

アルストラさんの記事で言われていましたが、5月の地震で灯籠が倒れてしまったようです。せめて建物は無事だったのが不幸中の幸いでしょうか。

洲崎豆腐店裏

撮影:2023/9/20

アニメ9話・原作16話で美津未がスイカを齧る音に合わせて映る蛸島の風景の1つ。事前調査していなかったのでアストラルさんの記事を参考にしました。

同じ場面で信楽焼の狸が映るカットもありましたが、そちらは民家の敷地内なので掲載控えます。同じところをストビューで見れますが、その時点(2014年)では置かれていなかったようです。

アストラルさんの記事と違い、自分の訪問時は重機が入っていました。もしかすると取り壊されたのは結構最近なのかもしれません。(ストビューは2014年が最新なので確認不可)

付近(というか蛸島町一帯)の家屋は「要注意」「危険」といった貼り紙が散見されました。どうやら5月の珠洲地震直後に一斉点検が行われたようで、住宅被害の様子が窺えます。ここの家の取り壊しは地震が関係したのかしらと思ったのでした。(関連:NHKの記事。修繕の手配が思わしくないようですが、解体撤去との兼ね合いについては不明)

鉢ヶ崎わくわく夢ランド※アニメ1期範囲外

撮影:2023/9/20

原作29話のナオの回想、美津未と花かんむりのエピソードの場所。

後ろは小屋というか遊具です。がっつり遊具。
地面に降りないまま1周でき、どこから入るかによって若干のルート分岐もあるっぽい。

撮影:2023/9/20

自分が子どもだったら大興奮です。絶対遊びたい。

維持管理の程度が不明ですが立入禁止にはなってないですし、完全に放置されているわけでもなさそうなので大丈夫かなと思います。大人は無理ですけど(サイズ的に)。

ナオが美津未たちと車で帰省する想像をしたときのカットも見つけたかったのですが、よく分かりませんでした。

三崎中学校※アニメ1期範囲外

撮影:2023/9/20

原作52話、美津未とふみが喧嘩から仲直りするくだりで映ります。

美津未の出身として設定されている蛸島は緑丘中学校の校区らしいですが、市の中心部に位置し生徒数が多いです。
全校生徒20人前後という条件的にも、三崎中出身と考えるのが自然なようです。

なお写真を原作と同じ角度で撮ろうとしたら敷地内に入らないといけないので、それは避けました。
そもそも生徒が学校にいる日中にうろうろパシャパシャしてるとか不審者以外の何者でもないので、日の出直後にこっそり行ってます。結局不審者。

中学校横に公民館があるのでそこに車を停めさせてもらいましたが、日中だとこれも躊躇いがあります。個人的には。

鉢ヶ崎海水浴場レストラン前※アニメ1期範囲外

撮影:2023/9/20

原作53話で聡介とふみが話していた場所。

公式にて「海の家」として紹介されているように、夏シーズンのみ営業のようです。

元気の湯(すずの湯)※アニメ1期範囲外

撮影:2023/9/20

原作53話で一行が利用した銭湯。

元の名前は「すずの湯」で2016(平成28)年に「元気の湯」へ改名、そして2021(令和3)年に営業終了したようです。

HPでは「閉館」となっていましたが貼り紙だと「休止」となっています。営業再開の可能性を残しているのでしょうか…?

鉢ヶ崎海岸※アニメ1期範囲外

撮影:2023/9/20

前掲の流用。原作53話で一行が海遊びから美津未実家へ帰るシーン。

撮影:2023/9/20

同じく一行が海遊びから美津未実家へ帰るシーン、美津未が捕まえたカニを聡介が見に近づくカット。

余談①いかせんべい

アニメ9話・原作17話で美津未が皆に振舞っていた「いかせんべい」。

そもそも蛸島町を凧島いかじま町にもじっているわけだしまんま同じものはないにせよ、似たようなものはあるかもなと思いながら「道の駅すずなり館」でお土産(ほぼ自分用)探し。

そっくりなやつがありました…

「イカの駅つくモール」がある九十九湾付近の小木港(珠洲郡能登町)ということで、蛸島ではないんですけどね。九十九湾を知ったのも旅中のことで、旅行前は「いかせん」があるとは露ほども思ってませんでした。

余談②キリコ

撮影:2023/9/19

自分は珠洲の飯田(市役所とかがある中心地っぽいところ)に宿泊したのですが、翌日が秋祭りらしくその前夜祭をやっていました。

蛸島の秋祭りは10日ほど前の日程で、見れないなーと思っていました。珠州市内のあちこちで行われるんですね。

基本的に日付固定で行われているようで、珠州市HPにて動画と一緒に日程も一覧化されていました(こちら)。

美津未が本格的に高校の受験勉強を始めたのは寒くなってからと思われる(根拠は原作52話)ので、中3のときの秋祭りには参加していたかもしれません。

蛸島の秋祭りは9月上旬なので、それ(中3)が最後になるのではと思うと、なんか、こう、胸にきますね。
大学の夏休みを利用すればまだ機会はありそうですが。

珠洲(蛸島近辺以外)

寺家漁港

寺家じけ」らしいです。

撮影:2023/9/19

アニメOPのタイトル背景。6話冒頭でも映ります。

事前調査ではぴったし合うところが見当たらないなあと思っていたのですが、アストラルさんがここではないかと仰っていて異論はないので踏襲。画角に入りきらないので、真ん中らへんからパノラマで撮ってみました。

撮影:2023/9/19

アニメ1話冒頭でふみが歩きながら通話していたカットは普通に撮れます。岩場と建物の見え方が合うような場所からだと手前がめちゃくちゃテトラポットですが…

なお駐車場所は近くに適当なところを見出せず、「寄り道パーキング寺家」に駐車。結構歩きます。

木ノ浦海域公園

撮影:2023/9/19

アニメ1話で風景のみ登場。アストラルさんを参照して見つけました。

木浦ビレッジからよく見えるのですが敷地に入るわけにもいかず、その横から撮影。でも手前に映っている木の感じを見ると、この地点も案外アニメの構図に近かったり…?海岸線の見え方が違いますけど。

なお駐車場所は、道路本線沿いにスペースがあったので利用。木浦ビレッジのすぐ近くに駐車場がありますが、当然ながら宿泊者用です。

高屋新保バス停前

撮影:2023/9/19

アニメ6話でふみが電話をしていた場所。珠洲だけど蛸島界隈の反対側です。見つけるの苦労した…

原作10話ではバス停のデザインが異なります。
原作の方は元となるバス停があるのか分かりませんでした。雪国ゆえなのか、小屋付きバス停はたくさんあるんですけど…

なお駐車場所は近くに適当なところを見出せず。漁港横の広場っぽいところ(京禅庵向かい)は駐車場こそありませんが道路の本線から外れることができスペースもあったので、そちらに退避しました。

堂ガ崎※アニメ1期範囲外

撮影:2023/9/19

原作49話で美津未が皆との帰省に想いを馳せているときのカット。事前調査の段階では分からなかったのですが、旅中に貰ったガイドブックを読んでいて発見。

写真は椿展望台から眺めた様子です。奥には高屋新保バス停のある狼煙港(高屋地区)の灯台が見えますね。

堂ガ崎を過ぎて椿展望台に至るまでの間にもう1か所車を停めるスペースがあり、その辺りから見ればより近い構図になりそうな気がします。訪問時は工事中で無理でしたが…地震の復旧かなあ。
ここに限らず、片側交互通行になっている区間は結構多かったです。大変だ。

道の駅狼煙※アニメ1期範囲外・原作54話

撮影:2023/9/19

原作54話で美津未と迎井が映っているカット。
禄剛崎灯台の最寄りとなる道の駅です。

輪島朝市かなあと思いつつも見つけられずに諦めていたカットだったので、目の当たりにしたときはたまげました。

禄剛崎灯台登り口※アニメ1期範囲外・原作54話

撮影:2023/9/19

原作54話で美津未と結月が自撮りしていたカット。

こちらも事前調査では分かっていませんでしたが、道の駅狼煙を見つけたことでアタリをつけられました。

禄剛崎灯台は道の駅側と狼煙漁港側の2つ登り口があります(前者から登る人が多そう?)が、こちらは後者です。

聡介・誠・ミカ(頭)が映っているカットに比較的近い構図が見れるのは、そのさらに手前です↓

撮影:2023/9/19

禄剛崎灯台※アニメ1期範囲外・原作54話

撮影:2023/9/19

原作54話ラスト、ナオ以外の全員が映っているコマ。道の駅側から登ってきた場合に辿り着く広場です。

ストビューを見ていて微妙に違う気がしていたのですが、道の駅狼煙を見つけたことで確信して、現地を見て景色が符合しました。

なお聡介が転んだ地点はよく分からず。

珠洲以外

のと里山空港

撮影:2023/9/20

主にアニメ9話・原作16話。

撮影:2023/9/20
撮影:2023/9/20

美津未が降りるときのカットも発見。搭乗口が2つあるのですが、トイレや団体待合室がある側でした。

自分がのと里山空港を利用したのは帰りの乗るときだけだったので、猶予があまりありませんでした…。降りるときであれば立ち止まってじっくり撮れたのですが。

手荷物受取所と通路がつながっているのはこちらの搭乗口のみのようだったので、もしかすると到着時は必ずこちらになるのかも。

撮影:2023/9/20
撮影:2023/9/20

こちらは到着口。九十九湾にいるアイツの広告があってニヤリ。

余談ですが、空港3階にはレストランがあり、2階で主要メニューのサンプル&値段を見れます。
フライト前に食事を摂ろうとしたのですが、富士山の山小屋かよと思ったのでやめました。後で3階の店舗前まで行ってみると、ああ空港だなっていうメニューも確認できました。2階にアレ置いちゃいかんと思うのですよ。

空港での食事をやめた代わりに空港(丘の上)のふもとにあるゴーゴーカレーへ行ったのですが、飛行機の搭乗券を見せるとトッピング無料で嬉しかったです。初ゴーゴーカレーはお得な気分でした。

輪島マリンタウン朝市駐車場※アニメ1期範囲外・原作54話

撮影:2023/9/19

原作54話で一行が降車したところ。

ホテルルートイン輪島の駐車場(合同利用的な)かと思っていましたが、ホテルは立体駐車場が別にありました。

朝市が営業している午前中に出ると料金がかかるという不思議な仕組みです。(午前中に入っても出るのが正午以降ならフリー)
海側にも同じ仕様の駐車場があり、自分はそちらを利用しました。

輪島朝市※アニメ1期範囲外・原作54話

撮影:2023/9/19

原作54話で美津未・聡介・結月が映っているカット。右手に「イナチュウ美術館跡」が見えます。

他(ナオと迎井が映っているやつ)はよく分かりませんでした。

白米千枚田※アニメ1期範囲外・原作54話

撮影:2023/9/19

原作54話。千枚田の風景のみで、一行がここに立ち寄ったかは不明。

ここは「白米地区」というらしい。どストレートな名前だなと思っていましたが、どうやら「白米しらよね」と読むようです。

また、自分が訪れる前日に稲刈りをしていたらしいです。(ニュースで見た)

マップ

終わりに

約2日間の奥能登滞在でしたが、舞台探訪自体は1日半くらいで済みました。2日目の午後は適当に寄り道しながら空港へ向かうだけでしたし。

事前調査の段階でよく分かっていないスポットを模索しながらでもあったので、急ぎ気味に回れば1日でもいけるかも?
でも空路の時間とかを考えるとやはり1泊は必要そう…

今回までなかなか行こうと思うことがなかった奥能登(というか石川県)ですが、行くとやっぱ色々あるものですね。

珠洲の催事に絞ってみても、7月は飯田の燈籠山祭り・8月は鉢ヶ崎がシーズン&トライアスロン・9月にはあちこちで秋祭り
さらに最近は珠洲ホースパークも開園。定休日だったので旅程に入れませんでしたが、OP馬だったカウディーリョの預託先となっており、行けるなら行きたかったです。代表が角居元調教師なので、調教師ファン的にも行きたくなるのかも。

スキロー放送から自分が訪問するまでに公式でツアーも何度か組まれていましたし、新たな観光資源として活躍できるかもしれません。

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